当社は「最新のテクノロジーを活用して共生社会の実現を目指す」を創業理念としています。そのような理念を掲げる理由は、当社代表の身近な部分で垣間見える「多様性」の課題に端を発しています。現状では、「多様性」を尊重することは好ましい行為であるとされていますが、容易な多様性の尊重は社会的な壁を作る可能性を孕みます。「あなたたちのことは認めるから、こちらに干渉しないでくれ」というような考え方です。多様性の尊重の行き着く先が、不干渉であるとすれば、大変不幸なことに思えます。そのような状況認識を踏まえて、これまで我々が培ってきたテクノロジーの力で分断ではなく、共生を導くことができないか、という問題提起が、この会社のテーマとなります。
そのような共生にまつわる社会問題に対する取り組みの一つとして、障がい者支援を掲げました。2021年10月5日に開催された文科省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」有識者会議(令和3年度)会議資料によれば、「特別支援学校の幼児児童生徒数・学校数」及び「特別支援学級の児童生徒数・学校数」、「特別支援学校・特別支援学級・通級による指導の現状」等における児童数は年々増加をしています。
出典:「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」有識者会議(令和3年度)会議資料(文部科学省) https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2021/mext_00275.html 【参考資料】特別支援教育の現状等 (PDF:1.5MB) pp.4-6 (2022年7月31日確認)
このような増加傾向は、なんらかの困難を抱える人々に対する特別な教育的ニーズが増大しつづけれていることを示しており、将来的にさまざまな生活面で支援が必要な人々が増加することの予兆といえます。2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、「目標とターゲットがすべての国、すべての人々、及びすべての部分で満たされるよう、誰一人取り残さない」ということを原則としてます。共生の問題は、世界的な課題であることは間違いありません。
『めぐりば!』は、もともとは障がい者就労支援事業をされている企業のグループ会社が設立・運営されていたインターネットサイトです。「障がい者、もしくは障がい者と健常者の出会いの場を作りたい」「障がい者に結婚という選択肢を」という設立企業代表者様のコンセプトをもとに誕生しました。弊社代表は、このコンセプトに大変共感を覚え、折よく当設立企業様がサイトの譲渡を計画されていた際に手を挙げさせて頂き、2022年7月7日に譲受契約を締結し、2022年7月22日より当社にて運営を開始いたしました。
『めぐりば!』は、肢体不自由や聴覚障がい、視覚障がい等の身体障がいから、知的障害、自閉症スペクトラム、ADHD等の精神障がい、及び、精神疾患、難病等の様々な困難を抱えている方々に対して出会いの場を提供することを目的としたインターネットサイトです。『めぐりば!』では、ご利用者様が、自らの障がいをプロフィールに登録し、それをもとにマッチングすることができます。
当社では、「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」に基づく、事務所の所在地を管轄する都道府県公安委員会への届出を済ませ、個人情報保護法や特定商取引法等の関連法令を含めたコンプライアンスの遵守を重視しており、ご利用者様に安心してご利用頂ける出会いの場を運営するとともに、引き続き、ご利用者様のご要望に即したサービスを展開すべく、一層の努力をしてまいります。
微力ではございますが、弊社の取り組みにより、社会的な共生が認知され、多様性の尊重が好ましい方向に向かうことを願っております。